祝!ムーンライダーズ 30周年

祝!結成30周年 ムーンライダーズ Vintage Moon Festival

at 日比谷野外大音楽堂


行って参りました。30周年に立ち会えたこの感激。


今日のライブはカメラも入り、ドキュメンタリー映画化されるそうです。
(チラシによると2006年初冬、テアトル新宿にてレイトショー公開)

計らずも今日は自分も26歳の誕生日。感慨。




開場し、会場に入ると開演前だって言うのにステージ上で演奏をはじめた奴らが居た。架空楽団だ。なるほど開演までの客入れ時間をライダーズ公認コピバンがお出迎えって寸法ですか。
ステージ上のメインPAは使わず、ステージ上に小型のスピーカを持ち込んでの、あたかもストリートで演奏するような簡易セッティングだったけれど演奏はすばらしく、「大人は判ってくれない」「Y.B.J.」「マニアの受難」「ハッピー/ブルー」等、忠実にレコードを再現、開演前だというのに楽しませてもらいました。

そしてラストの曲「くれない埠頭」で舞台下手より本家ライダーズ登場。架空楽団の演奏している楽器をそのまま引継ぎ、「くれない埠頭」スタート。ローディーが架空楽団の機材を急いで撤収する中、バッキングの無くなった中での慶一とくじらの「何も無いはずだ 夏は終わった」の熱唱。そして日が傾き始め、心地よい風の吹く野音。感動した。


1人目のゲスト、みうらじゅん。弾き語り「大人の悩みに子供の涙」「鬼火」を演奏。そして待ってましたサポートドラムは元ポラリス坂田学を迎えたフルバンドでのライダーズ!!爆音!「Frou Frou」「30」に圧巻。そして2人目のゲスト青山陽一。「BTOF森へ帰ろう」をライダーズと一緒に。お手製の青いフラッグを振りつつ盟友サエキけんぞうの「マリー」。次いで「ボクハナク」冒頭の合唱が繰り返される中、カーネーションの直枝と太田が登場。「工場と微笑み」では慶一のカウントで何度もイントロを繰り返し演奏。これが物凄くかっこよい。ギター喚きまくり。

久々に見る野宮真貴、相変わらず容姿・歌声と麗しゅうございました。大好きな「MY NAME IS JACK」やってくれて嬉しかった。

ポカスカジャンはとにかくネタが面白かった。あの「北」ネタはすばらしいよ。そして音楽的にもかなり頑張りを発揮。

曽我部氏はもっと声細いイメージあったんだがかなりストロングに「スカンピン」を弾き語り。エンケンはもうやりたい放題で盛り上がっていました。

しかし一番良かったのはあがた森魚とゲスト最後の高橋幸宏
あがた森魚先生、夕暮れの野音での「赤色エレジー」マジで泣きそうでした。ステージでの一挙手一投足に味がある。メンバー一人づつ今までの長い年月と親愛を感じさせるMCを残して飄々と去。

最後の高橋幸宏「9月の海はクラゲの海」夜になった野音に照らされる照明の中、慶一と幸宏の歌声、完璧なユニゾン


ちなみに豪華なゲストとの演奏曲目は以下。


・「大人の悩みに子どもの涙」みうらじゅん
・「鬼火」みうらじゅん
・「BTOF森へ帰ろう」ムーンライダーズ青山陽一
・「 青空のマリー」ムーンライダーズ+佐伯健三
・「ボクハナク」ムーンライダーズカーネーション(直枝・太田)
・「工場と微笑」ムーンライダーズカーネーション(直江、太田)
・「MY NAME IS JACK」ムーンライダーズ野宮真貴
ポカスカジャンのネタ
・「大人の悩みに子供の涙」ムーンライダーズ(Dr鈴木慶一)+ポカスカジャン
・「スカンピン」曽我部恵一
・「空から降ってきた卵色のバカンス」ムーンライダーズ原田知世
・「大寒町」ムーンライダーズあがた森魚
・「赤色エレジームーンライダーズあがた森魚
・「塀の上で」鈴木慶一+遠藤憲司
・「ビートルズをぶっとばせ」遠藤憲司
・「くれない埠頭」ムーンライダーズPANTA
・「9月の海はクラゲの海」ムーンライダーズ高橋幸宏

ゲスト後のライダーズタイム。白井良明熱唱の「夢ギドラ」ラストから「週末の恋人」に至るセッション的で温度の高いプレイ、レイオブライト?という女性コーラスを従えての「マスカット ココナッツ バナナ メロン」まだまだ元気な慶一の張り上げるボーカル。

メンバー全員がフロントでギターを持ち「冷えたビールがないなんて」そして「BEATITUDE」のど派手なステージ。

最後はゲスト全員が参加しての「ドントラ」、野音総立ち。



ファンはかなりしつこく粘ったものの、挨拶だけでアンコールは無し。

終演後のアナウンス、メンバーが書いたであろう原稿なのかかなり気の利いたものだった。そして終演後に会場で流れた曲が良かったのだが、どうやらプレミアムシートのおまけCDに収録された「ゆうがたフレンド」という新曲らしい。


終わってみれば印象としてゲスト時間が長くて、ライダーズ単体でもう少しボリュームがあるといいな、という感じ。
あとやはりこれだけのキャリア、選曲もかなり難しいとは思うが「これはやって欲しかった!」という曲がいくつもあります。
一つのライブに凝縮できないからこそ4月はライブ漬けだったんだろうか。

とにかく「30周年後半戦」もぜひ見に行こう、そう思った。



ライブ後は同じくライブを見ていたAZさん、スズフウさん、ichiさん、アツローさん、Yさんと合流し御茶ノ水でご飯食べて解散。

よき夜でした。




(はい、お判りのとおり途中から「オレ、このままゲストの一曲づつレポートするのか!?」と挫けまして、途中で諦めました。ちぐはぐなレポですまんです。

そして昨日ハッピバースディを伝えてくれた、ぎやまんさん、カケルさん有り難う御座いました。)